2008年にひとりで訪れたことがあるThe Great Ocean Roadを連れ合いに見せたいというのがそもそもの発想で、メルボルンに来た訳です。
朝7時40分にピックアップにくると聞いていました。ちょうど出ようとしたら予定より早く来て下から電話。三菱の古い24人乗りのミニバスに満員のお客。
この海岸沿いに延々と続くこの道路は1919年に第一次世界大戦が終わって大量の失業者が発生してしまったときに、いわば失業対策事業として着手したものなのだそうで、大変な難工事だったそうです。そのために多くの犠牲者が出たそうで、ゲートの脇にツルハシをふるう労働者の像があるのはそういう訳なのだそうです。
みんな同じ経路をたどるのかと思っていたら、この前のツアーとは全く違うポイントに立ち寄ります。今日は行きの道中はお休みが結構多くて、どうだろうかと思っていたら多分年寄りが多い、そして昼飯ポイントに早くつきたくなかった、ということのようです。
この道路には「オーストラリアでは左側を走りましょう」という看板がやけに目に付くことには前回気がついておりましたが、今回のドライヴァーの説明にびっくり。
随分前に北米(カナダ人とアメリカ人がいたので気を遣った表現)からやってきたツーリストが自分で車を運転してきて、ルック・アウト・ポイントで景色を堪能したあと走り出して当然のごとく右側を走り、対向車と正面衝突して大怪我。当然です。ところがその男が「一体どこにこの国は左側運転しろと書いてあるのか」と訴訟を起こしたんだそうです。こんな看板が立っているのはこの国でもここだけだそうです。アメリカ人がやりそうなことではあります。
途中で見渡す海の景色は絶好の天気の中すばらしいものがあります。ドライヴァーの説明に依ると水平線までは多分40kmほど見えていて、海の向こうのタスマニアまでは80kmほどあるのだそうです。
この辺りはroaring fourtiesに近い緯度なので雨が非常に多いそうです。タスマニアのクレイドル・マウンテインにいくとよくわかりますが、めったやたらと雨です。
従ってレイン・フォレスト、つまり雨林が育ちます。先日は屋久杉とフレンドシップをかわしてるニュージーランドのKauriの巨木を見たので、それほどの感銘はありませんでしたけれど、ここのユーカリも相当に高くそびえています。
シダも大きく育ちます。
昼飯はうまい具合に雨が降っている間に取ることができ、昼飯が終わるとやむという非常にうまい具合でありましたが、このソーセージロールはやっぱり口に合いませんでしたねぇ。豪州で普通にあるミートパイは前からだめでした。唯一この種でうまいなと思ったのはタスマニアで食べた貝柱のクリームソースパイでしたね。