はてさて(旧:二人合わせて130歳、40周年、80日間、世界一周)

旅行の記録は(http://nsw2072.blogspot.com)に移りました。

140604 Reichenau→Unteruhldingen→Fussen

 まず、Lindauからボーデン湖の北側をひたすら西へ走ってMeersburgへ。そこからフェリーに乗りKonstanzへ。Reichenauという島に参りました。この島は島全体が「ライヒェナウ修道院島」として世界遺産になっております。島全体はハウス栽培や地物栽培の農産物で知られているのだそうですが、ここにある「聖ゲオルグ教会」を尋ねます。ここには10世紀に描かれた壁画が残されているのですが、どうやらその後壁一面が白く漆喰で塗られてしまい、それ以降この壁画の存在を忘れられていたものを19世紀に入ってその漆喰をはがしてようやく日の目を見たという経緯があるそうです。当時の技術での作業であったので、今ほど完璧なことができていないのが残念ですが、4m x 2.5mに描かれた八面のイエスの奇跡の壁画は見ておく価値があります。
 ただし、ここはフリーでは中を見ることができません。世界遺産の保存のために厳格に管理しているそうで、ガイド付きでないと見学ができません。
f:id:nsw2072:20140604164958j:plain
f:id:nsw2072:20140604165550j:plain
f:id:nsw2072:20140604170222j:plain
f:id:nsw2072:20140604173109j:plain
 今回は大変残念なことに、ガイドの方の英語を訳してくれた添乗員が全くキリスト教に理解がなくて、「こんな奇跡があったんですかねぇ、聞いたことがない」とか「この豚がなんだっていうんですかねぇ」とか「この人八枚全部を説明するつもりだわ」とか茶々を入れるのがとても失礼な話で、大変にいやな思いをしました。「元々日本では入ってきたときに耶蘇教といって」何ぞに至っては失礼千万。日本人は神道、仏教以外をことさら蔑む傾向があるのがまだまだ開化されていないというか、人間的文化度が低いというか、実に残念なり。

 昼飯をコンスタンツの街中で食べ、またフェリーに乗ってUnteruhldingenへまいります。ここに一体なにがあるのかというと、やっぱり世界遺産に登録されている「先史時代の杭上住居跡群」のひとつがあるのです。ん?こんな再現された住居跡というのは前にもどこかで見たことがあるぞと思い出しました。やっぱり湖上に張り出して作られた昔の住居跡です。
 ここの施設が進んでいるのは、導入部分でどうやってこの住居跡が見つかったのかを彷彿とさせるジオラマがあるのです。そこから外に出ると実に丁寧に再現された住居がいくつも作り出してあります。
 湖底に残された木杭のあとからそこに何らかの構造物が設置されていた、というのは想像がついても、それじゃ、上部構造そのものはどうしてわかったのかと質問すると、そうした構造物も崩れて湖底に残されていたから、わかったのだという説明でした。ここでも通訳をした添乗員はそれを訳しながら「木が残っているわけないじゃないですかねぇ」というのだけれど、もう誰も否定しませんでした。彼女は知識がないならよけいなことを言わなければ良いのにと。
f:id:nsw2072:20140604185042j:plain
f:id:nsw2072:20140604191046j:plain

f:id:nsw2072:20140604211500j:plain
細部も神経を使って再現してあります。
f:id:nsw2072:20140604211532j:plain
f:id:nsw2072:20140604211418j:plain

 3時間近くかけてFussenまでひとっ走り。Fussenで最大だといわれるホテルに投宿。評判とおり団体客ばかりで、この人たちが全員明日はノイシュバンシュタインのお城にあがるに決まっておりますな。日本人率、超高し!もっと勢いがあるのは中国人観光客で、日本人団体がおじいとおばあばかりなのに、中国人団体は若い、如何にも新婚さんとおぼしきカップルばかりです。


にほんブログ村 旅行ブログ 夫婦世界一周へ
にほんブログ村