はてさて(旧:二人合わせて130歳、40周年、80日間、世界一周)

旅行の記録は(http://nsw2072.blogspot.com)に移りました。

130608 ルツェルン

朝一番、張り切って朝飯にしようとおりて行って、フロントのお姉さんに朝ごはんはどこ?と聞くと、そのお姉さんが「残念ながら朝ごはんはもう終わりました」というんです。朝、7時ですよ?!間髪いれず「嘘です!」といったので、私たちは大笑い。すごいフロント!
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どうも何日も前からルツェルンの天気予報を見ているのだけれど、土曜日はまだ良いけれど日曜日以降はよろしくないという予報です。何しろこの街にきた理由はピラティウスの山に登って広大な景色を堪能しようじゃないかというものであります。それなのに雨の中を行くのではよろしくないので、それなら今日じゅうにでちゃえばいいじゃないか、というのが結論です。
ところが土曜日というのは川沿いの通りにマーケットが出るんだそうで、これもまた捨て難い。というので、朝一番で山に上がってしまおうという計画です。
昨日のうちにルツェルンの駅に行っていわゆる「ゴールデン・ラウンド・トリップ」の切符のことを聞きに行きました。ことの他冷たいお姉さんが窓口におられます。だいぶん粘った人がいたせいかもしれませんけれど、アジア人、インド人、私たち日本人と続いたら顔がピリピリしています。結局明日の切符を今帰ることがわかって買ったのだけれど、私の後ろの現地人と思しきお兄ちゃんの番になったら、ニコニコ顔も甘い声も出ています。嫌なんだろうなぁ、外国人の対応。
さて、次はバスの停留所の確認です。駅の横にあるインフォメーションに行けば簡単だったのだろうけれど、もう既に閉まっていました。
事前調査は大事ですから。
1番のトロリーバスはMaihof発Obernau Dorf行で、ガイドブックをみるとKriensで降りると書いてあったのですが、その一つ前のLinde-Pilatusの音声案内では英語でMt. Pilatusと出ます。女性の運転手さんに「Mt. Pilatus?」と聞いたら「うん、うん」とうなづき、乗り合わせたおじいさんも、ここで降りてあっちだと、指をさしてくれました。多分Kriensの方がロープウェイ乗り場に直線的には近いのでしょうけれど、標識もあってこちらの方がわかりやすいのだと思われます。f:id:nsw2072:20130609152048j:plain
ロープウェイは午前8時半からの運行で、私たちが到着した時にはまだシャッターが降りていて、試運転中でした。きのう買っておいた切符をそのまま見せればいいのかと思ったら、ここはスイスですから、当然マグネットカードになっていて、ピッやらないとゲートが開きませぬ。で、そのカードをどうやって入手するのかと思ったら窓口のおばさんに私たちが持っていた切符を見せただけで、そのカードをくれました。このカードがこの行程ですべてに通用するものになります。ん?ここで大きな疑問です。この「ゴールデン・ラウンド・トリップ」切符ですが、今日から三日間有効と書いてあるのです。ということは明日も明後日もこのルートを乗ることができるんでしょうか。流石にやってみようとは思いませんけれど、どうなってんでしょうか。f:id:nsw2072:20130609145843j:plain
さて、そのロープウェイですが、最初はよくスキー場にある6人乗りの小さいものがぶらんぶらんと幾つもつながっているものです。途中にひとつ駅がありますが、ここで降りちゃいけません。こういうところで昔降りちゃったことがあって、後からきたゴンドラになかなか空きがなくて往生したことがあります。
終点のFrakmuntegg(1,415m)から、今度は大型のゴンドラが二つぶるさがったロープウェイに乗り継ぎますが、これは9時が始発です。この時点でもうすでに蒸気が上がっているらしくて、向こうのMt. Riggは霞んでいます。これは一気に高さを稼ぎます。ドンと上がったら2,128mです。スイスの展望台でいったらこのくらいの高さは何ということはありませんけれど、ここは降りたところから10分ほど階段を上がると周囲を一望することができます。アルプスはマッターホルンも、アイガーも見ることができます。私は途中まで行って足がすくんで動けなくなり、おりてきました。もちろん、高いところが大好きな連れ合いは登りましたぞ。
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しばらくは上がってくる人も少なくて、静かに雪をかぶった連峰を眺めていたのですが、半時間ほどすると急にあたりが騒がしくなってきたかと思ったら、あちこちで嬌声があがります。思いっきり遠吠えまでする人がいます。団体客が上がってきたようです。もう半時間ほど、こんな場所の常として、なぜか、あの峰は何という山かという議論をしていると、もう我慢ができなくなって降りようと登山鉄道の乗り場にいくと 、彼ら団体客も一緒になります。こりゃ大変だと当惑していると(かつてユングフラウの下りでインド人団体と一緒になり、彼らの嬌声に頭が痛くなったことがあり)、どうやら三両が連なって走るらしく、難を逃れました。


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