ドイツにこんなにローマ時代の遺跡が残っているとは思いませんでした。ひとりできたら、トコトコ行かないだろうなぁ。ツアーだからこその良さはこういうところにあるんだけれど、その分面倒くさいこともたくさんある。
大聖堂に入ろうとしたら結婚式が行われているというので、じゃ、きんきらきん教会におさめられていたきんきら物件を見物しようということになりました。ガイドさんが全部を仕切ります。ところがこの展示室に入る前にこんな看板が出ています。どう見てもひっくり返っても、写真/ビデオを撮ってはいけませんと読める。しかるに、見物人の誰も彼も、全くそれを意に介することなく撮影してしまう。あまつさえフラッシュまで焚く奴がいるのですよ!
挙げ句にわが現地ガイドのおばさんに「みんな撮ってますよ」という輩がいて、こいつはどうしようもないなぁと思ったら、なんとそのガイドおばさん「じゃ、良いってことにしましょうか、みんなで渡れば怖くない!」とのたまわったのだ。恥を知れ!恥を!従ってここの写真はないのだけれど、きんきらきんの俗悪趣味で写真を撮る気にもならん!ぷんぷん!
ご覧の様にこれが礼拝堂の天井なんである。なんちゅう趣味じゃろか。
ケルンに帰ってきて、いよいよ大聖堂だと思ったら、このガイドが延々と私たちを川の向こうに連れて行くのですよ。時間がもう午後3時半くらいになっている。さっさと大聖堂の中をじっくり見たいのにも関わらずである。一体なにをしにいくのかと思ったら川越しの大聖堂を写真に撮る、というのです。しかもこの時間、こちらからは逆光になる上に、今日はこれだけ離れたら霞んでしまう。全然考えにフレキシビリティがない。
で、あがりたいんだったら今すぐ€3を払ってあがれ!中を見るのはそれからで十分だと押し付ける。私も私で、自分の判断でそんなアドヴァイスを無視すれば良いのに、なんで従ったのか。あとで公開することになる。
なんと今日は土曜日だから晩祷があって、5時半になったらさっさと追い出されてしまったのです。な、なんちゅうこと!せっかくここまで来て、時間もたっぷりあったというのに、じっくりと大聖堂を楽しむチャンスを逸してしまいましたとさ。だから個人旅行の方が良いのだよ。そりゃしょうがない。
それにしてもガイドのおばさんがまた「宗教税」を持ち出したから「でも、宗教税ってドイツだけじゃないですよね」といったら気色ばんでいましたね。自分の知らないこといわれると焦るタイプ。