はてさて(旧:二人合わせて130歳、40周年、80日間、世界一周)

旅行の記録は(http://nsw2072.blogspot.com)に移りました。

140626 ドイツの総括

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 今年はこのドイツ30日間で旅行は終わりです。というのはつれあいが時間をかけて制作に励んできた作品の集大成がこの秋にあるんだそうで、それが終わるまでは外に出ないというんです。
 ま、それが終わってから出かけるという手もないことはないので、今年はもうこれでおつもり!と宣言できないところがなんともではございます。

 さて、今回の焦点はなんといってもユーラシア旅行社の25日間ツアーにつきます。実は一昨年までの数年間、毎年あの会社のツアーに参加してきました。皮切りはつれあいの友人が15日間のドイツツアーにいって面白かったというお話でした。私たちが最初に行ったのは10日間のアイスランドの旅でした。翌年が何日だったか忘れましたけれど、2週間弱くらいのスイスの旅でした。両方の添乗員の方がそれぞれ素晴らしくて恐れ入ってしまいました。それから、この会社のツアーなら安心と参加してきました。確かに楽しい旅でした。

 今回はこちらの過剰な期待もあったかと思います。というのは昨年一年間、ふたりきりで何から何までアレンジして、資料あさりもして旅をしましたから。ツアーでは自分が思った通りに時間を使うわけにはいきません。それは当たり前。そんなこともちろん知っています。それにしてもホテルの場所がとんでもない、あてがいぶちの食いものが納得しがたい、なんてことが起きるわけです。

 今回の旅は売り出した時のルートと順序が実際には違っていました。それは一週間前になって通知されたわけですが、もちろん売り出しの条件に予定が変わることがあると入っていて契約違反にはならないものの、その予定であてにしていた人は急遽変更を余儀なくされてしまうわけです。今回はいなかったと思うのだけれど、自由時間になにかのアポイントメントを取っている人がいたら、それを棒に振るってことになります。
 ホテルについても一週間前に通知されますが、特にミュンヘンに至ってはマリオット・エアポートとは名ばかりでミュンヘンの中心からは車で小一時間、空港からも車で数十分かかろうという小さな街にありました。通常だったらタイミングさえ合えば自由時間にオペラの切符を買うところですが、買わなくて、(正確にいうと買えなくて)正解でした。とてもひとりじゃ帰ってこられない。契約違反じゃないけれど、自由時間のある場所にこれは誠意がないといわれても仕方ない。
 
 食いものについては「ビール」と説明されたものが「ノンアルコール」だった事件がありましたね。「あれ?酔わないねぇ・・・」と最年長の方が仰るまで気がつかなかったので大笑い。

 一度揚げてあったものをオーブンで温めてきた、小さな日本人サイズのウィンナー・シュニッツェルが昼夜と続いた時には笑う力も出ませんでした。次の日には「まさかウィンナー・シュニッツェルじゃないよね?」が合い言葉に。

 現地のインバウンド担当旅行社に任せっきりで、挙げ句の果てに現地も店に任せっきりだというのが見え見えでございます。日本人なんだからこれで良いだろう!扱い。
 日本の旅行社が同じ現地旅行社に依頼するものだから、食事にいった先は日本人ツアーの客ばかりなんてことが往々にして起きますね。これはパックト・ツアーの宿命でございましょう。

 最後は残念ながら添乗の方の力量、というよりは「誠意」の問題でした。

 なんせ長い日程ですから、忙しくて大変なのはわかります。しかし、だから客は我慢しろってことにはならないわけです。彼女に対する不満は三つ。
 ひとつは欧州の旅だと必ず入る各地のキリスト教会で、言葉の端々にキリスト教に対する敬意が感じられないってことです。ハッキリ云ってしまえば「なんだこんなもの」的なニュアンスが感じられるということなんです。私がクリスチャンだということも大きく影響しているのかも知れません。無宗教だと公言してはばからない人が殆どの日本では仕方がないことなのかも知れませんが「本当にキリスト教なんてしょうがない」という雰囲気に充ち満ちているのが耐えられなかったということです。
 二つ目は、どんなものに対しても自分の当てずっぽで応答するという点です。知らなければ、それは知らないといえばよい。知らないでは格好がつかないと思うのか、当てずっぽをいうのです。
 最後は現地のガイドの方の通訳を務めてくれるのですが、ガイドの方がいっていないことが付け加わるのです。それが「あら、この人全部説明するつもりだわ!」とか「このへんでいいんじゃないの?」という具合。やりたくないんだったらやらなきゃ良いじゃないか、といいたくなる。
 こんな仕事、それくらいの鷹揚さがないとやってられないんだよ、あんたみたいな文句の多い爺ばっかりだから、ということかも知れません。

 延泊手配の時に、対応した担当者が帰りのフライトを私の意向も聞かずに勝手に早朝のフライトをアレンジした時に苦言を呈しました。その結果、夕方のフライトに変えることができたのですが、この件も含めて、どうもこの会社のこれまでのメリットというものがことごとく失われていっているような気がしてならないのです。経営方針が変わったのかも知れません。過剰な期待を勝手に抱えて申し込んだ私の側の問題に他ならないのかも知れません。

 なんせ生まれて初めて参加したパックト・ツアーの添乗員はハナから「私は添乗員であってガイドじゃないんです!」と宣言して自分も旅行気分だったのを見てからその会社のツアーはもう見もしませんが、旅行社というのはことごとくそんなものだということかもしれませんからね。
 これからはどんどん身体の機能に疑問が出てくる年齢にさしかかります。そうするとこの種のツアーに頼らざるをえなくなる可能性が高くなります。もう少し他の会社のツアーを研究しても良いかも知れません。

 そういえば今回もワールド航空のツアーと接点がありましたけれど、前回遭遇した時と同様、参加者のうちの男性がたった一名だったのはどういう具合なんでしょうねぇ。二回とも添乗員は男性でしたねぇ。おばさま連がゴキゲンなのでしょうか。

 てな訳で、今日はちょっときまじめな話をしました。(そうでもない?)