今回初めてMotel Oneの朝飯を食べました。ひとり€7.50です。昨年のウィーン西駅のMotel Oneは€7.00じゃなかったかなぁ。温かいものはゆで卵だけ。
雨模様だったんだけれど、結局大したことがなくて、午後にはすっかりいい天気に。
電車に乗って北へ。Sachsenhausenという街にあるかつてのナチの強制収容所を見に行こうじゃないかということになり、Oranienburgという駅まで電車で北上しました。REに乗ると二つ目の駅です。東京駅から東海道線で横浜あたりまで行く様な物でしょうか。どうせそんなところだから大して人が来る訳じゃないだろうと思ったら大違い!なにしろベルリンの中央駅のプラットフォームに行ったらあちこちに人の固まりがいるんです。これが全部ツアーなんです。多分ネットなんかで宣伝しているのでしょうけれど、英語やスペイン語のガイドがついているツアーで、一塊がおおよそ25人くらいでしょうか。それがいくつもこの電車に乗るんです。ガイドブックには駅を降りたら表示が出ているからわかるというのですが、それどころが、ぞろぞろ人の流れが続いていますから誰でもわかります。その上、ガイドブックには週末には2時間に一本しか来ないといわれている804のバスは電車にリンクしている様で、電車を降りたら急げば確実に乗ることができます。歩いても20-25分くらいで到着します。
この施設は入場料が無料です。そのかわり、広いので、覚悟が必要です。
ナチス・ドイツは無数に強制収容所を作っていますし、はなはだ乱暴なことをしています。いや、日本人の私がいうのもおかしいですが、多分未だにドイツ人はいざとなったらあっという間に全体主義に陥ってしまうんじゃないかと疑心暗鬼に見ている人たちが世界各地にいるんだと思います。もちろん日本だってそう見られていることでしょうねぇ、あれだけのことをしてきたんだから。
ところが不思議なことにはドイツ人は未だにこうしてあの時の負の遺産を守り抜いています。ライプチヒの近辺にも有名な大きな施設が残してあります。そう、残してあるんですね、残ってしまった訳ではなくて。
残念なことにここには日本語のガイド付きツアーもないですし、ヴォイス・ガイドも日本語は準備されていませんので、事前、あるいは事後勉強をすることが必要だと思います。
ここへの行き帰りでも、感じたことですが、ベルリンでは観光客ばかりだから名のかもしれませんけれど、他人に対する気遣いなんて物は全く持っていない人たちばかりです。扉を押さえていても、誰もありがとう、なんていいませんし、我先に乗ろうとするところはどこか田舎の国へ行ったみたいです。ここは先進国なんだろうけれど、先進的な余裕なんて物を持ち合わせているとやっていけない都会のようです。たかだか340万人くらいしきゃ暮らしていないし、ちょっと電車が走るとすぐ田舎なのにねぇ。
夜はコーミッシュ・オパーで「La Traviata」です。ようやく6割くらいの入りでしょうか。それにしても面白い建物です。もちろん私たちは最上階なんですが、ここ、とても小さなオペラ小屋で、それこそブロードウェイの劇場に毛が生えたくらいしきゃ席がありません。だから最上階といってもとてもステージに近い感じがあって、臨場感満載です。NYのメトロポリタンに比べたら、なんぼか面白い。それにしてもこの演出って誰だよ?!狂言回しのこの男はオリジナルにはないでしょ?心臓を取り出したり、それを串刺しにしたり、牛の玉袋を突き刺したり、こんなのが現代的な演出だというんだったら、もうやめてもらいたい。オーケストラやキャストがかわいそうだよ。
中央駅とブランデンブルグ門との間にはU-55という間にたった一駅しきゃない地下鉄が走っています。二両連結の地下鉄がわずか一編成だけいったり来たりしています。夜の10時頃のことですが、もうガラガラで私たちの他には一人いただけという状態です。ホテルに帰ってから、荷物減らしのために非常食として持ち歩いていた「梅がゆ」を食べてしまいました。