はてさて(旧:二人合わせて130歳、40周年、80日間、世界一周)

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140617 ホテル移動

 一昨日の天気予報では今日は朝から雨だといっていたのに、そんな心配はなさそうな朝。ツアー一行は朝4時半にホテルを出て帰路につきました。私たちはもう少し、居残ってベルリンを散歩します。

 ホテルはツアー一行が泊まった4つ星から、ドイツのビジネスホテル、Motel Oneに引っ越します。Motel Oneはベルリンにはいくつもあって、今泊まっているホテルのすぐ傍にもありますが、私たちがこれから泊まるのは中央駅の傍です。タクシーで移動してみると€13.00くらい。Motel One Hauptbahnhofは本当に中央駅の向かいにあります。Motel Oneに泊まるのはこれで2回目。前回はウィーン西駅のできたばかりのMotel Oneに泊まりました。ここは狭いけれど、安いというのが売り物なんですが、今回の宿泊費は一泊約€90.00です。これで小さくてもいいから冷蔵庫がひとつ動いてくれるということはないのですが。

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 ベルリン7日間切符を買い、U55でブランデンブルグ門に出て、U2ポツダム広場へ。ベルリンフィルハーモニーのコンサート切符を買うことができませんでしたので、せめてガイディド・ツアーにと赴くとなにやら行列ができております。まさに正午です。前にいたおばさまに、これは何の列ですか?とお伺いしたら「ランチ・コンサートなのよ、ただなの」とおっしゃるのです。もっけの幸いとそのまま並びました。爺さん、婆さんばかりですが、中には場違いなくらいの若者集団がおります。係の人から碁石の様なチップをもらい、それを入り口にいる人の箱に入れながら入ります。これで入場した人数を確認するんだそうです。入場は制限している様には見えません。

 ホールに入れてくれる訳ではなくて、ロビーでの演奏会です。ちゃんとフルグランドがセットされております。目の前の椅子席はエリートやディスエイブルな人たちが座ります。

 じゃ、私たちはどうするのかといったら、床やら階段に直座りです。幸い階段の踊り場上に陣取りました。目の前は北欧から来たぴちぴちの、生意気盛りの女性4人組で、これがまたマナーが悪いんだ!たびたび係のお婆さんからちゃんと座れと怒られていますが「ふん」とかいっちゃってます。

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 始まったのは本当にまだ学生ではないかと思われるピアノ、チェロ、ヴァイオリンの三人の演奏です。音響も悪いところですから、かろうじて聞こえてくるという感じです。それでも熱演でした。
 English Guided Tourは毎日正午から表のティッケット売り場で売り出すそうです。ボックスオフィスは裏の方にあります。羨ましながら切符を買えた人が午後6時からここで切符を入手しています。

 今度は裏の絵画館(Gemäldegalerie)に行きます。ここにはフェルメールが二つ、そしてお父さん、お坊ちゃんブリューゲルがあります。三日間どこの美術館、博物館にも入れるミュージアムパスを購入。€28.00。これがあとから功を奏します。

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 入るなり、係員の方にフェルメールはどこ?と聴いて教えてもらいます。左翼の一番奥にあります。ガラガラです。ところがフェルメールにたどり着いてみると、なんと6人の日本人客を連れたガイドが英語で説明する人の通訳をして、なんと30-50分も張り付いて開けようとしません。これはいくらなんでも失礼というものです。じゃ、その間に他のものを、と見ていると、バッタリと昨日ポツダムをご案内くださった現地ガイドの方と遭遇。2−3日後にここをガイドしなくてはならないので、陳列物が変わっていることがしょっちゅうなので事前チェックをされているのだそうです。結構大変ですねぇ。ひとしきり情報交換をしていると、くだんの日本人客たちが今度はブリューゲルに移動して、長々とやっています。

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 ここのブリューゲルは「オランダの諺」なる作品があるのですが、これを解説している文がこの部屋には置いてあります。ショップでもこれを購入することが可能。一部€2.00です。

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 ここまで経って気がつくと昼をとっていませんから、腹が減ります。ここのキャフェテリアは一回出て二階にあります。私はソーセージ、つれあいはほうれん草のオムレツ。これにたっぷりの野菜がついて両方で€15.00です。さて、戻ろうとしたら切符がありません!多分どこかで落としたようです。何しろ三日間パスを持っています。もう一度切符を発行してもらうことができました。

 中央駅まで戻ってきて、食べ物を下のKaiser'sで買えばいいやと高をくくっていましたけれど、ここの店はやっぱり規模が小さいのです。でもケーキはおいしかったなぁ。アルバイト店員の学生さんが突然「私、日本語が少しわかります」と訥々といい出して、びっくり。どこで学んだの?と聴いたら一年間大学で勉強したというのです。嬉しいねぇ!また来るよ!

 駅から歩いてくるほんの少しの時間の間、横を歩いている東洋人のお爺さんがおられました。小さな荷物を転がしているのですが、自転車道を歩いています。気がついていないみたい。自転車が来たら危ないから、思わず「日本の方ですか?」と声をかけると「はい」とおっしゃるので「そこを歩いていると危ないですよ!」とお伝えすると「あ、またやった、パリでもいわれたんだ」とおっしゃるのです。こちらへ行かれるんですか?と重ねて聴くと、そこのホテルで道を聞こうと思って、と私たちのホテルを指差すのです。「駅にインフォメーションがありましたよ」とお話しすると「あ、それは気がつきませんでした」といわれるのです。

 転がしている荷物はとても小さいもので、背中にこれも小さなデイパック。夏用の上着を着て、極普通の昔の勤め人の様な格好です。このお爺さんは一体どこへ行かれるのでしょう。

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