131127 小雨模様

The Tokyo Rose Case: Treason on Trial (Landmark Law Cases and American Society)

　見慣れた写真が表紙に使われているので、モニター上で見た時はどの本のことなんだろうと思いました。ところがクレジットを読むと今年の出版物ですが、著者はどう見ても日本人の名前です。二世か、三世かと思ったのですが、どうもプロフィールを探すと、University of Texas at El Pasoの先生ですが、修士まで慶応義塾大の法科のようです。

　これはどうしても入手して読んでみたいと思ったので、今では一番大きな書店だといわれているBaarnes & NobleのUnion Squareのお店に出向きました。なんということはない二日連続であそこの駅へ。調べてもらったら在庫はないというんです。しょうがないと思っているうちに古い本ですが、Studs Terkelの「The Good War」（邦題：よき戦争）のペーパーバックを見つけたので思わず買ってしまいました。昨日行った古本のStrandではハードカバーしか、見つかりませんでした。

The Good War: An Oral History of World War II

　ここまででめげないところが近頃の私のえらいところです（自画自賛！）。ここまで来たんだから、New York Universityのブックショップにも足を運んでみようとトコトコ歩きました。
　一番奥にインド系の留学生がバイトをしているinformationがあって、そこで検索してもらうと、一冊あるってんです。ほうら見ろ！威張ってもしょうがありませんけれど。見事入手です。

　帰りにUnion Squareの前にあるWhole Foods Marketに足を踏み入れると、昨日のTime & Warnerのあのお店と同じ匂いがします。今日は明日のことを考えて二日分の食事を入手してきました。さぁ、これで安心してフットボールのテレビ観戦に時間を費やすことができそうです。

　今日のユニオン・スクエアです。

　今日のオペラはあの「リゴレット」ですが、随分演出が変わっているみたいです。

Conductor: Pablo Heras-Casado
Gilda: Sonya Yoncheva
Maddalena: Oksana Volkova
Duke of Mantua: Matthew Polenzani
Rigoletto: Dmitri Hvorostovsky
Sparafucile: Stefan Kocán

　昨日にもまして聴衆に日本人が目立ちます。どうしたんだろう。一体なにがあったんだろう。今日のオーケストラは昨日に比べたら一回り小さな陣容で、コントラバスも2本少なく、アフリカ系のクラリネット奏者もおらず、ハープはゼロ。もちろんグロッケンシュピールもおらないです。オペラ初心者の私ですが、リゴレットというのがこんなに女に溺れた貴族の話だとは思いませんでしたし、あの名物の「♪かぜのなかの、はねのように、いつもかわる、おんなごころぉ」と唄っているのは女の人の気まぐれさを唄っているというよりも、ドンファンが適当にいっているにすぎないというのが、なんでか、このやろーでございますな。

　ホールに入るときにここのところMET operaでは鞄の中身をチェックします。すると今日は私のカメラを見つけて「建物の中では撮影禁止ですよ、いいですか？」というのです。知っているよ、と答えましたけれど、実はこんなことをいっているにも関わらず、ホールの中に入ると、あっちでもこっちでもフラッシュをたいてばんばん記念撮影をしています。時として、ホールの中で係員が「NO photograhy, please！」と叫びますが、実態は取り放題。係員は規則だからお客にいっているけれど、守らないお客については知りません、という感じでしょうか。今時は携帯にカメラがついていますから、実際はコントロールのしようがありませんね。

　今回は私の座席はずっとBalconyのど真ん中。一番前だったのは昨日の前から二列目です。ここまであがってくると皆さんの着ているものは本当に千差万別で昨日はタキシードのおじさんがいましたけれど、一階下の座席と間違えているんじゃないでしょうか。しかも、この辺りは英語よりも各国語のほうが多く聞かれる様な気がします。隣に座っていたお婆さんは、一幕目が終わったら帰っちゃいました。現代に置き換えた演出が気に入らなかったのでしょうか。

　天気予報通りに夕方になって雨が上がったら、強風が吹いてどんどん温度が下がってきているますぞ。とうとう今日で一週間が経過。オペラも明後日一回で終わりです。

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