Thanksgivingといえば荒れる天候で公共交通が乱れると昔から決まっているとはいえ、今年もまた、ダラスを中心に大嵐になっていて、かなりの数の航空便が昨日キャンセルになったのだそうだ。これはここだけの話にならないで、全土に影響が及ぶ。毎年繰り返されるテレビのニュースだ。
ニューヨークは昨日は顔の肌がちりちりする様な寒さの上に強風が吹いて、飛ばされそうだった。今日はこれから午後になって雨になるのだそうで、それを考えただけでも憂鬱だ。冬はこれだからね。
今日はMET美術館に行ってみよう。Grand Centralの駅は先週末から午後5時をすぎると中にLEDのイルミネーションがされているらしい。近いうちにじっくり見に行くことにしよう。
MET Museumは前回と全く違う入り口、団体が入ってくるところから入ってしまって、勝手が分からないのです。そこの切符売り場にいたお兄さんに「シニアを一枚」といってカードを出したら、彼が「シニアはひとり17ドルですが、いくらお払いになりますか?」というのです。たぶんドーネーションがあるのかもしれませんけれど、そんな説明もせずに「で、いくらお払いになりますか?」と聞くのは如何なものでありましょうか。もちろん「17・・・ド・・ル・・で・・すが」と答えました。
前回ゆっくり見なかった印象派を見に行ったのです。
そして夜はMET operaでオペラ第二夜です。今日はリヒャルト・ストラウスの「薔薇の騎士」です。ひょっとするとこれは宝塚がやっているんじゃないですかねぇ。そんなストーリーですが、オーケストレーションも演奏の中身もさすがリヒャルト・ストラウスです。しかし、私はどうもソプラノがだめです。この主役の青年はメイドになったりするコメディですから、メゾ・ソプラノの女性が演じている訳ですが、彼女が小柄な人で、その相手になる女性も小柄な人です。あの大きな舞台が必要以上に広く見えています。できとしてはそれほどでもないといってしまいましょう。
序曲でのホルンの雄叫びにはぞくぞくっとしたのですけれどねぇ。
ところで気がついたのですが、今日は聴衆の中に東洋人がすごく多い気がします。なんでしょう?何かあるのでしょうか。一昨日にはほとんど見かけられませんでしたが。
二幕が終わるとどっと帰ってしまいました。やっぱり時間が遅くなりすぎる嫌いがあるということではないでしょうか。そろそろMETも考える必要があるかもしれません。