はてさて(旧:二人合わせて130歳、40周年、80日間、世界一周)

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香港乗り継ぎ。

 香港行きのキャセイのフライトが半時間ばかり遅れ、香港でのトランジット時間が一時間弱。この間に果たして私のバゲッジは見事にトランスファーされるのでしょうか?はなはだ疑問でございます。

 こんな厚いコートを持っているのは私くらいのものじゃないのでしょうか。

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 (写真:キャセイのオリジナル・ノンアルコール・ドリンク「オリエンタル・ブリーズ」)
 成田—香港間でとなりに座った男性は多分40代後半でしょうか。キャビンアテンダントに広東語で受けこたえましたよ。思わずそのキャビンアテンダントが感激していたのも無理はないです。日本人が流暢な広東語で答えたら普通の人は驚きますよ。
 そこからお話をする様になってみると、彼は(どこかはわからないけれど)ホテルの仕事をしていて、かつて10年間香港を仕事場としていたのだそうです。それでも彼にいわせるとポライトな広東語でない言葉を用いることがあって良く注意されたというんです。こちらはただただ驚くだけ。
 彼の話で驚いたのは北京語は文字があった言語だったけれど広東語は文字のない言語だったというんです。だから、テレビや英語でもテロップで出るのは北京語のテロップということなのですって。
 香港では英国が割譲していた時代は英語が共通語となっていたから英語が使えていた人たちが普通だったけれど、返還されてから以降の教育を受けた今の若い世代は英語が下手になってきてしまったそうでそれはそうなる。世の中うまい具合にはいかないものです。
 私は香港に降り立ったことがありません。それは仕事がなかったからでもあるけれど、近距離だから、いつでもいかれるという意識がそうさせるのかもしれないですね。台北だったら故宮博物館に行って見たいという気持ちがあるから行くチャンスがあるかもしれないけれど、香港ではそうしたきっかけが見つからないですねぇ。
 香港に近づくとキャプテンが予定より15分早いといっていたので、これなら十分余裕を持ってトランジットができると思っていたのだけれど、上空に来たら順番待ちの旋回になってしまいました。次のアナウンスはそれでもサバイブしている、というものだったけれど、結果的には半時間ほど予定より遅れてしまいました。トランジットのポイントにいってみると、なんとまたセキュリティー・チェックの列です。中には迫っている時間に追われているのか、やたらと後ろから人をせかせる人もいてちょっと不愉快。
 こんなことをしているのに、ゲートからいざボーディングとなったらまた持ち込み荷物を開けさせる始末で、これは多分米国がそれを要求しているということでしょう。そうそう、そういえば成田でチェックインするときに米国滞在中の住所を申告しろというのがありますが、あれも結構めんどうです。いちいちホテルの住所を覚えておりませんからね。
 ほんの40分くらいしか利用ができなかったのだけれど、キャセイの17番ゲート前のラウンジに入りました。噂に聞くヌードルもあったようだけれど、wifiにつなぐので精一杯。あわててゲートにいってみるとすでに列ができています。
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 CX-840便は777-300でシートはキャセイでも最新の形のものだと成田のチェックインカウンターで誇らしげに聞かされています。しかし、ここでぐっすりと寝てしまうとNew Yorkに到着してから眠れなくなってしまう。そんな懸念のない方々はすっかりフルフラットにしてぐっすりとねてしまいます。
 映画は先日途中までしか見られなかったウッディ・アレンの「Blue Jasmine」をすっかり見終わりました。如何にものウッディ・アレンらしい終わり方でした。
 そのあと、これといって魅力的なものが見つからず、ブルース・ウィルスの「Red 2」を見てしまう。
 そこから、とうとう「少年H」を見た。妹尾河童は昔から好きで、彼の手がけた舞台を見た訳ではなくて、河童が描いたシリーズが大好きだったということで、ほぼすべて書棚にある。それで、この原作ももちろん読みました。しかし、そのあと史実と違うじゃないかなどと叩かれたこともあって、ちょっと距離を置いていたし、水谷豊と田中好子の夫婦共演を売り物に宣伝していたこともあって、敬遠していたものが期せずしてここで出会ってみてしまったというわけです。それでも、今のこの時期に見るべき映画であることは間違いない。特定秘密保護法、憲法改正、徴兵制導入、自衛隊の正規軍化が語られるこの時期に多くの若者に見て欲しい。
 14時間40分かかるという香港/JFK間直行便がようやく半分くらいのところにやってくると少し眠くなってきました。日本時間で真夜中ですから無理もありませんけれど、New York時間ではまだ朝の10時過ぎです。
 キャプテンの話では予定より遥かに早く夕方6時半には到着するということで、確かにランディングしたのですが、ゲートにたどり着いたのはなんと7時を回っていました。
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 無事にバゲッジも出てきて、乗り合いリムジンもどうやら無事に到着。しかし、さすがに15時間フライトは長い! それにしても15時間でも食事は2回しきゃ出てきません。もちろんスナックの用意はあるよ、と書いてあるのですが、いつ頃2回目の食事が出るのかがわからないので、頼んでしまって食事が出たら食べられないともったいないので、ごまかし、ごまかしいることになりますね、私の様な貧乏性は。帰りはスナックに挑戦しましょう。
 キャセイのアテンダントは確かに日本の航空会社のようなべたべたしたところがあまりないのにも関わらずやることはちゃんとやるという点で評価高くなるのはわかる様な気がします。料理はそれほどのことはなさそうです。というよりも私のセレクションがだめだったのかなぁ。
 乗っているときに申し込むと50ドルがただになるという、どこかで聞いたマルコポーロクラブに思わず登録。多分これから先あんまり乗るチャンスがないと思うけれどなぁ。

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