はてさて(旧:二人合わせて130歳、40周年、80日間、世界一周)

旅行の記録は(http://nsw2072.blogspot.com)に移りました。

130927 英国国会議事堂、ウェストミンスター、TATE BRITAIN

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 宿泊初日はそこの朝ご飯を食べようということでSt. Pancrastユースホステルグラウンド・フロアーで朝飯ですが、システムがわかりません。4.5ポンドの定食の数字が目に入ったので、こりゃ安いやと発注。これは失敗でした。美味しくないマフィンサンドイッチと美味しくないコーヒーはちょっとね。この値段はほとんど450円程度の感覚でしょうか。多分、ユーロもポンドも本当は100円が妥当なレートでしょうね。

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 朝10時の国会議事堂の見学ツアーに申し込んでいました。余裕を持って9時過ぎにKing's Crossの駅までいってみると、黒山の人だかり。入場口を一カ所に限定し、それも少しずつしか人を駅構内に入れていない。考えてみたら、かつての東京でもホームへの入場制限というのは良くありました。しかし、今日は困る、というので外に出てタクシーの列に並びました。一人の乗客列と二人乗客、三人乗客に列が分かれています。おかげで、ギリギリに見学の人の列に合流。

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 私たちのグループは約20人ぐらいでしょうか。ガイドは60代後半とおぼしきおじさんで、それはそれは流暢に、まるで演技をするかのごとく熱の入ったガイドでした。
 残念だったのはその次のウェストミンスター修道院礼拝堂も含めて全く写真撮影禁止だったことでしょう。それはそれはとるべきポイントが次々に現れてきます。あぁ、カメラに収めて帰りたいなぁと何度もそう思いました。

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 最初に集合したホールは最も古い部分で、10世紀の建物です。もちろん屋根はその当時のものがそのまま残っている訳ではなくて、ガイドのおじさんによると、「こちらはもちろん新しくて13できのものです」というと、半分以上がアメリカ人の一行からは「お〜!」という溜息が漏れます。どうやら、NFLの試合の関係か、今週ロンドンのアメリカ人率はかなり高そうです。街中でSteelersのロゴの入った洋服をきている人が目立ちます。
 議場のベンチにはスピーカーが設置されていて、天井からは何本ものマイクが垂れ下がっております。こんな具合になっているとは思いませんでした。テレビで首相が意見を述べているのを見ていると日本の国会に比べて、議員全員がかなり活発な様子が見て取れますが、あれだけのスペースでベンチに座っていたらとても寝てなんていられないってことでしょう。

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 帰り際に最もビッグベンがよく見えるポイントで皆さん、必ず写真を撮られます。これこそよく見る角度です。私たちのグループは(多分意図的に)60代を中心にしたメンバーでしたから、質問もかなりポリティカルな部分に立ち入っていて面白いのですが、なんせ、こっちの英語力がこの分野向けにはなっていませんから、質問がわかっても、回答がほとんど掴めなかったりで難儀をします。ヘンリー八世とカトリック教会との話になったときに、ガイドのおじさんがどう返答するかと面白かったのですが、彼は「一面では権威に対抗したという意味がある」といったときには、「いや、それは自分を権威化してきたんじゃないか」と反論したくなりました。

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 ここまできたら、次は当然ウェスト・ミンスター・アビィーですね。残念ながらこちらも撮影禁止です。ロンドンでは公的な美術館、博物館は無料の上に写真とり放題ですが、こうした施設はおおむね良い値段を払い、なおかつ撮影禁止です。
 シニア料金は15ポンド。安くないです。しかし、これにはオーディオ・ガイドがついています。もちろん日本語があります。これはかなり有効です。平日は12時半から礼拝があります。参列したい人は誰でも可能です。しかも、聖餐式です。驚きました。だって、何人の人が参列するかわからないです。足りなくなるとまた聖別しなくてはならなくなってしまいます。かなり余裕のある量を準備しているんだろうなぁと思って見ていると、案の定、牧師はボリボリのゴクゴクでした。大変だなぁ。しかし、まさかここで聖体拝領することができるとは思いませんでした。

 どうしても写真を撮りたいなぁと思ったのは西の出口近くにRobert Baden-Powellとその妻、Olave St Clair Baden-Powellの墓碑があります。あれ!何でこんなところにボーイスカウトとガールスカウトの旗が立っているのだろうかとよくよく見るとこんなことになっています。それにしても彼らは年齢が30歳以上違っていて、Olaveは1977年に他界となっています。知りませんでした。

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 お昼の時間をずっと過ぎていることに気がついて、ここのカフェを覗くと、かなり新しい施設で、これは良いんじゃないかと、入りました。Fish & Chipsは売り切れで、トラウトにしましたけれど、これが付け合わせの野菜もおいしくて、ちょっと量が足りませんでしたけれど、ほぼ満足です。

 川沿いに歩いて、次はTATE BRITAINを目指しますが、これが結構離れています。地下鉄で大回りすればいいのですが、今日はそれほど歩いていないからとトコトコ歩きます。もう、そろそろだろうと思っているところに、現れたのは大きな塀が立っていて土ぼこりがあがっている建物です。何だ、工事中でだめじゃん、と思ったら大きく「やってるよ!」と書かれています。私たちの関心はもちろんターナーですから、右の入り口から。後で気がついたのはこちらはほとんど裏口です。

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 Joseph Mallord William Turnerは18世紀後半から19世紀前半の画家です。作品も多様ですが、多作で、しかもここには習作から、デッサンやらスケッチブックから、面白いくらいに集めてあります。色の多彩な点では見ていて、面白いのですが、全体的な統一感というものが私には感じられないものですから、いつまで経っても見切った感じがしないのです。

 平日の午後にも関わらず、かなりの見学者がいて、高校生が宿題なのか、床に寝そべって模写をしていたり、お年寄りが寄り添ってみていたり、かなり幅の広い見学者たちです。

 さて、もう疲れたからPimlicoから地下鉄のVictoria Lineに乗ってまっすぐ帰ろうと歩き出したところ、駅に曲がる道を見失って結局Victoriaの駅まで歩くはめに。しかもVictoria駅は混雑を極めていて、人でわんわんしています。「ハリーポッター?」なんていったらひっぱたかれそうな雰囲気で、そのままKing's Crossへ帰ってきました。

 今日もまた1万歩以上。

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