はてさて(旧:二人合わせて130歳、40周年、80日間、世界一周)

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130602 バルセロナ二日目

130602 バルセロナ 二日目
今日は盛り沢山だった。そんなつもりはなかったのだけれど、日曜日だからこそのイベントがたくさんあるってことにおもいがいたりませなんだ。まだまだスペインはカトリックの国だから日曜日にお休みの店はたくさんあります。ランブラス通りにあるあの市場だって、休みだし、カルフールだって休みなくらいです。
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そんな日にまずグエル邸の見物に行きました。10時ちょっとすぎについたら長蛇の列です。あぁ、出遅れたかと覚悟をして並んでいるうちに前にいた東洋人の青年が窓口の人に「11時ですね?」と日本語。
自分の番が来てクレジットカードを出して大人二人といったら、中の女性が「今日は無料です」といって2と書かれた切符を出してくれた。それには11時と書いてある。じゃ、時間ができちゃったと周りをぐるぐると探検する。細い路地に囲まれていて、グエル邸の横は洗濯物満載の安いアパートばかりだ。大金持ちといわれたグエル息子が増築した家だというのだから当時はさぞかし高級住宅街だったのだろうか。それがいやでゴミゴミした街中から離れるために別邸を建てたときいたから以前からこんなだったのだろうか。
近所にはホテル・エスパニョールやら様々なアール・ヌーボー建築があったそうで、今では中に入らなきゃわからない程度のようだ。これについてはまだこれから探検の予定ですぞ。
グエル邸を上からしたまで見せてもらって思ったのは、オットー・ワーグナーだった。あの家とかなりな点で共通点があるけれど、唯一違うといって良いのは地下の厩ではないだろうか。これは実に美しい。しかし、地下に馬がいたんじゃ、さぞかし臭ったことでしょうなぁ。
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見終わってから取り敢えず大聖堂の前の広場で繰り広げられているはずの例のダンスを見に行こうと歩き始めると、市庁舎に向かう道が嫌という程の人だ。市庁舎の前についてみると、紅組、青組、灰色組の人の集団が奇声をあげている。明らかに何かイベントがあるらしいのです。周りにどんどん人が集まってきます。これは待っているべきでしょう。お腹に黒い帯をぐるぐると巻き始めました。やや、これはひょっとしたらテレビで見たことのあるあの人間ピラミッドでは!?しかし、あれはバスク地方の行事と聞いていますぞ。とうとう、始まりました。屈強な男が肩を組んで丸くなると、どんどん上に乗って行きます。最後に子供が黒いヘルメットをかぶってするすると上がって行きます。途中で下の方がグラっとする瞬間があり、見守る集団からおぉ〜という声が上がります。子どもは一瞬上で立つと観衆から盛大な拍手が送られます。あっという間に子どもは降りてきますが、それが柱になっている大人を背中をスルスルと滑るようにおりてきます。そこでまた観衆から喝采が送られます。
いやぁ、すごいものを見ました!多分あのあと赤組も、青組も成功したのでしょう。
というのは私たちは例のダンスへと急いだのです。大聖堂前広場にはパフォーマーを見る人たちの輪もできていましたけれど、いるいる!10人ほどの楽団までいて、あっちにもこっちにもおじさんおばさんの輪が出ています。みんなとても神妙な表情で(決して喋っていないし、笑ってもいない)スペイン人(この場合カタルーニャ人というべきか)がこんなに神妙な表情をするのかと不思議なくらいです。両手をつないでまるでフォークダンスのマイムマイムを踊っているようなんですけれど、もっとステップは複雑そうです。カメラを振り回していると、シールを持ったおばさんが回ってきて寄付をするとそのシールを胸に貼ってくれます。正々堂々と写真が撮れます。終わりの頃にやって来たらしく、二曲程でダンスは終わってしまいました。中にはそれ用の靴を履いている人もいます。
暑い陽気の中、ランブラス通りに戻って、タパス3種+パエリア=9.95ユーロに惹かれて昼飯です。これは完全に選択間違い。やっぱり安い看板に惹かれると失敗します。今度からはマトモなものを食べようと思いながらその後も失敗を重ねます。

今日は日曜日なので、オペラは早く、午後5時から始まります。いよいよ今回の旅の山場です。ドニゼッティ作曲、「愛の妙薬」をメキシコ人テノール、Rolland Villazonで聞くことができます。ワクワクしながらとっておきのワイシャツをだし、ネクタイを巻いて出かけます。リセウに近づくに連れてそれらしい人々が集まってきます。私としては思いっきりいい席を買ったつもりだったのですが、下手の2階とはいえ、実質的には3階の割と前の方で、残念ながら下手が見えません。その上、ここは音が庇に遮られてしまうような気がします。狭いですがブダペストの歌劇場の方が明らかに声が届きます。
それでもやっぱり、「オペラ界のチャップリン」こと(私が勝手に言っている)Villazonは素晴らしい!そして人に対して素晴らしい配慮を見せます。人柄が偲ばれます。あのアリアもやっぱり素晴らしい!聴衆は二度目を要求せんばかりに拍手喝采を送りますが、やっぱり予想通りに一度しか歌いません。封印しているのでしょうか。私は5日の公演で二度目がありそうな気がします。その日の切符はずっと上の方ですが、確かめたいものです。

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