Las Vegasの大通りを歩いていると遭遇するのはこの三つに大別できる通りで暮らしている人たちでございます。様々なビラ、概ねいやらしスポットのビラだったりしますが、配っているのは移民とおぼしき中南米から来られた方々のようですね。パフォーマーは今のはやりは着ぐるみをきて一緒に写真を撮らせて金をもらうという類いでいつも「tip」と書いたポットを横においております。中にはリオのカーニバルみたいなあられもない格好して二人して立っているお姉さんもおられますが、あれって誰の指示で立ってんですかね?
先日NBAのプレ・シーズンゲームでMGMのアリーナでLakers 対 Kingsの試合があったそうで、Lakersの24番のユニフォームをきた男も通りにおります。ただ立っているだけしきゃ見たことがないのですが、なんか芸をやれよ、といいたくなります。何の芸もない奴は裸に天使の羽をつけてデブンデブンのままパンツ一丁で歩いています。サイテーです。正統派の歌を歌える人になかなか遭遇しません。人材が払底しているのか、そういう人はどこかのステージでやっているのか。
米国人は下ねたトークショーが大好きですが、私には理解できないのでいきません。腹話術も大盛況のようですが、いってもわかりません。それでシルク・ド・ソレイユになってしまうわけです。
で、すごく傲慢なもののいい方をしてしまうと、ラス・ヴェガスという街は貧乏人の日頃の憂さの晴らしどころ、ということになるんじゃないか、というのが感想かなぁ。とっても表層的で、むなしくってその場限りで、だからこそシルク・ド・ソレイユを見たら心が洗われちゃうのかもしれないですねぇ。とっても異常な世界です。次から次に新しいものができ続けていかなくてはならなくて、四六時中どこかが工事中だ、という点ではとても日本に似通っているかもしれないです。とんでもない金儲けのためのパッションが転がっていそうだ、という点では全然似てませんけれど。
といいながら今日も街をただただぶらぶら。
朝8時頃、ホテルのアラーム放送があって宿泊客がウロウロ。どうやら誰かがいい加減にアラームを押したらしい。
Grand Canyonはアリゾナ州が費用を肩代わりして公開するそうです。なんせ三連休だからね。そうそう、自由の女神も(誰が予算を肩代わりするのか知らないですが)再開されているらしいですよ。
ラス・ヴェガス探検の旅、今日はまずWynnです。ここはEncoreと中で繋がっていますし、建物だってそっくりだし、区別がつきません。
目の前にドォ〜んとこんな屋根付きビルのエントランス。ファッション・ショー・モールと呼ばれているビルですが、一軒田舎のチャッチイモールの様に見えて、これは奥がとっても広くってとんでもないモールです。
バスで降りてすぐの入り口から入りました。これはもちろんメインじゃありません。奥に入ってびっくりの水の使い方です。外から見ているとわかりません。相当高級そうなイメージがありますが、それでも多分200ドルもだせばよろしいのではないかと思います。しかし、なにしろ私たちが泊まっているホテルは60ドルですからそれから考えると3倍以上でございますよ。
Barに降りるエスカレーターはこんな具合に洒落ちゃっているし、本物かどうかわかりませんけれど(多分本物でしょう・・というか、そう思いたいというか)の花がふんだんに使ってあるし、安い雰囲気はこれっぽっちもありません。なにしろお客さんに若い女性が溢れています。爺さん婆さんが溢れている私たちのホテルとは大違いざます。
ファンクションの方に行ってみますと天井高く、部屋の名前にはかつての大物作曲家の名前が冠してあって、それはそれはもう優雅ザマス。
バフェは本日週末でございますのでブランチの設定がございますが、それでも30ドルでこぼこ。長蛇の列ができておりました。多分美味しいんじゃないでしょうか。
もう、花、花、花でございますよ。これ、若い女性が遊びにきている人の中にとても多いのがよくわかるような気がいたしますね。爺さんにはあんまりインパクトはありませんが、婆さんには結構インパクトがありそうでもあります。
爺さんにはこちら。なんと18-19日にはこちらでshowがございます。カントリー系の皆様はこれからLas Vegasの様で、Tim Mcgrowもやってきますし、12月にはMerle Haggard, Willie Nelsonなんて所もやってくるんだそうです。そんなときに生で聴いてみたいものです。
さて、Wynnを出たらお腹が減って、むかいのFashion Show Mallの三階にFood Courtの文字を見つけてしまいました。あがってみると、あ!Panda Expressがあるじゃありませんか!
5-6年前のSalt Lake City以来でございます。なんとこれで8ドルです。その上、フォーチュン・クッキー付きでございます。連れ合いのものは「You have firm conviction.Stand storong behind them.」となっております。やっぱりね。そうだろうと思ったわ。私のはどこかにいっちゃいました。
あ!見つけました。「Good Opportunities Ahead - Set Your Mind To Grasp The Next」ってんです。さぁ、こい!
次なる見物地はVenetianでございますよ。さすがにゴンドラが浮いております。通常だと4人の相乗りですが、二人だけの貸し切りありです。ゴンドラのこぎ手が最後に一曲唄ってくれます。見物からやんやの喝采が飛びます。「ブラァボォ〜」までいってあげました。中には本格的な歌をご披露くださる方もおられます。
外廊下も楽しく造られています。もちろん中ではイタリア料理のお店がありますし、イタリアコーヒーも楽しむことができることはいうまでもありません。
これ、どこかで見たことないですか?お台場にありますよね、これ?
こちらもメインのロビーの方はもう秋一色のディスプレイになっていますが、誰か、真似しなかった?
さて、一休みいたしましてからexpress busに乗って今夜こそFremont Street Experienceを見物にいきます。
かなり手前でバスからは降ろされてしまって、あれ?と思ったらすぐさま映像が始まっちゃいました!早足で到着したときは半ばのあたり。最後の戦闘機が飛んでくるところには間に合いました。
Golden Nuggetのカジノの売店で10ドルのチーズバーガーを注文。おばあさんの説明よく聞こえず、適当に頼んだらこれがきました。食べであることはいうまでもありませんけれど、随分久しぶりにこんながっつりしたバーガーを食べました。今回の米国旅行で初めてのバーガーです。食べきれない分は包んで午後8時からの天井映像を楽しみます。
終わってバス停に急げども、なかなかバスやってきません。ようやく乗ったバスからFashion Show Mallで降りてみると今夜のショーのMirageにはかなりの距離があります。本当に間に合うんだろうかとガンガンまた早足です。15分前に到着してみると、延々長蛇の列ができています。こんなにたくさんの人が入れるのかといぶかしく思っていましたけれど、いざ中に入ってみると結構空席があります。それでも値を下げて売らないのがシルクドソレイユの誇りでしょうか。
ビートルズの大好きな人にはたまらない中身です。いかにもジョンが喜びそうな雰囲気に満ちています。そして各曲をうまく構成してあるし、これはそっくりさんの歌でしょうか、それとも本人の声をつなぎ合わせたのでしょうか。とても良くできています。ゆったりした気分に溢れるファンタジーです。
これでシルクドソレイユは4公演を見たことになりますが、私の中ではやっぱり舞台装置の凄まじさからいっても優勝は「KA」ですね。
それでもThe Beatlesファンのひとりとしてはこれは外せませぬ。