はてさて(旧:二人合わせて130歳、40周年、80日間、世界一周)

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130616 パリ四日目

日曜日です。

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今日は連れ合いがお腹を壊したというので、朝飯は却下です。で、軽くつまんだままサン・シルピス教会へ出かけます。カトリックの教会です。なのになんで礼拝に参列するのか。なんでもここのパイプオルガンはかなりのものなんだそうで、礼拝に参列するとこれを聞くことができるというのが連れ合いの読んだガイドブックに書いてあったそうです。
そういえば礼拝にずいぶん出ておりません。すみません、先輩!。ガイドブックによれば10時までには入るべしとその本に書いてあったというのですが、行ってみると、奥の礼拝室で今まさに礼拝が終わったところでした。なんだ、どうなってんだろうと思って、それでもせっかくきたんだから、椅子に座って大きな教会を眺めていると、入り口に数人いたボーイスカウトの何人かが牧師に連れられて入場の練習をしていました。お、これなら正式な礼拝はこれからだな、何かボーイスカウトに関係したことがあるんだなとじっくり座り直しました。
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10時半近くに後ろの大きなパイプオルガンが突如としてけたたましくなり始めました。お〜これなるか。わが教会においてこんな大きな音は聞いたことがない。その頃にはずいぶんたくさんの人たちが集まってきておられます。もちろんフランス語ですが、やっていることは概ね見当がつきます。ちゃんと献金もして聖体拝領にも加わることができました。まさかこんなにいっぱいの人たちにどうするのだろうかと思ったら、幾つかの拠点でいっぺんに配るのでした。早い、早い。ワインはありません。しかし、礼拝が終わったあとで外で配られていたのを美味しくいただきました。

外に出ると、ボーイスカウト諸君が四角く整列をしてセレモニーをしていました。大人の男性と女性が制服姿で旗に左手をのせ、右手を三指にして誓いの言葉をのべています。懐かしい。どこの国でもカブの連中は聞いちゃいませんけれど。あはは。
偶然ですが、この教会前の広場ではかなりレベルの高い骨董市が開かれていました。時間があったらじっくり見たいところでしたけれど、レベルが高い分手が出ません。お腹が空いたと、サンジェルマン通りに出ていくと、こりゃ噂通りに高級ブランドの店ばかり。挙げ句の果てにアルマーニのカフェまであります。こりゃ高そう。隣が美味しそうに見えたので、入ったら、何とこれがLIPPという「ドイツ料理」の店でした。ここでザワークラウトをうまいうまいと食べた私は一体なんだ!・・・。
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今日はオペラハウス・ガルニエでヘンデルの「ジュリアス・シーザー」です。日曜日だからと14時半開演です。いや、長い長い。インターミッション二回。4時間です。この演出は舞台装置に驚かされます。設定が現代の何処かの美術館の倉庫です。そこに現れるわけです、シーザーやクレオパトラが。しかし、私が好きな(多くの人が好きでしょう)テナーが出てきません。ほとんどの出演者がソプラノです。男性はカウンターテナーだと言って良いのでしょうか?バリトンの人が一人出てきただけです。全然気に入りません。クレオパトラ役のソプラノの出来がすこぶる妖艶でよろしうございます。適役です。
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お知り合いの方が、ぜひ天井をお楽しみにとおっしゃっていたのはシャガールの絵だったからですね。この人はチューリッヒの教会のステンドグラスにも絵を残しておいでですね。私たちがまだ若かった頃、彼の絵は大人気でしたよねぇ。ちょっと張り込んだので、下手にちょっと寄った三階ボックスですが、残念ながら二列目でございます。それでもよほど下手以外は十分見えます。後ろのお二人は最後は立っておいででございました。それにしてもソプラノばかりが出てきて一幕目は一体今のは誰が歌っているのか判然としない、という状況でございましたなぁ。
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指揮者がフランス人の女性で、なおかつハープシコード奏者のEmmanuell Haimですから、語りの部分では彼女ともう一台のハープシコード、チェロ一台、ベス一台で大活躍します。

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